Crush~いつも君を想う~

「林太郎さん、名前なんだけど…」

「うん、ちゃんと考えたよ」

私の問いかけに林太郎さんは返事をすると、カバンから何かを取り出した。

2つに折りたたまれた紙だった。

林太郎さんはそれを広げると、私に見せた。

「桃果、この子の名前は“長濱桃果(ナガハマモモカ)”だよ」

「桃果ちゃん…」

「桃は春を告げる最初の花で、邪気を払い不老長寿を与える植物として親しまれているから。

この子が元気に健やかに成長しますようにと祈ってつけたんだ」

「そうなんだ…」

私は“桃果”と書かれたその紙をなでた。

「この“果”の意味は?」

私が聞いたら、
「それは、俺の好きな人から」

林太郎さんは微笑んで答えてくれた。

「林太郎さん…」

私が名前を呼んだら、林太郎さんは私を抱きしめた。

☆★END☆★