待ち合わせ場所である公園に向かうと、またユリカの横に黒い車が停まっているのが見えた。


この前と同じ車でユリカの好きな人とやらと喋っているが、ユウヤの姿は無い__


なんだか、不安になってくるが真実を知りたくて、ユリカに近付いた。


「ユリカ!今日はどこに行くの!」
「うちの彼氏の家に行くよー!告白したら、OKもらったのー!ねー!!」


そう言いながら、運転席の男に抱き着くユリカ。


「じゃあ、俺ん家にいきますか!じゃあ、2人とも車に乗って!!」


ユリカとユリカの彼氏と私。


3人じゃなにも起こらないと安心して、車に乗り込んだ。


「るるちゃん!私の彼氏かっこいいでしょー!!」
「う、うん!」
「もう、同じ歳の男の子なんて子供にしか見えないんだよね!」


ユリカは惚気けてばっかりだし、凄く平和に思える。


「そうなんだあ!」
「うん!歳上最強!!」


そうしているうちに、ボロボロのアパートの駐車場に車が停止して、男の部屋に案内された。


「るるちゃん!お酒とか飲む!?」
「いえ、お酒は……」
「そう!なら、ジュースでいいか!!」
「はい……」


ジュースを飲みながらユリカとはなしていると、玄関の扉が開く音が聞こえた。