「何も悪い事なんてしていないよ……」
「本当!?良かったぁ!!で、今日の夜は遊べない?」


私は馬鹿なのかも知れない。


信じたくて、信じたくて、足掻く。


「夕方なら平気……」
「じゃあ、夕方から会おう!」


やっぱり、長く一緒に居たユリカを信じたい。


やばくなれば逃げれば良い。


そう思いながら、誰もいない場所に移動するとユウヤにメッセージを送る。


『今日、夕方からユリカに会おうと思う!』
『なんで?俺の言った事信じてないの?』
『信じてるよ……。でも、私が信じたくないの……』


ヤバい。泣きそうだ。


『るるちゃんにとっては、ユリカちゃんが大事なんだろうね。傷付くかも知れないけど真実を知った方がいいよ。まあ、ヤバくなったら俺がどうにかするから!!』


私は良い人に恵まれている。


『ありがとう!』
『その代わり、ヤバい奴て分かったら今後一切関わらない事!約束出来る?』
『うん……』


ユリカが普通でありますように__


そう思いながら、夕方になるのを待ちわびる。


空が真っ赤に染まり、不気味な雰囲気を醸し出している。これから、嫌な事が起こりそうな気がしてくる。