「あは、ありがとうございます!きっと、彼女すぐに出来ますよ!」


顔だけは完璧だから出来ると思う。


「そうかなぁ?」
「はい」


周りを見渡したがユリカの姿が見当たらない。


「ちょっと、トイレに行ってきますね!」
「あ、うん!」


2人の空間がシンドくて、トイレに移動するとユリカにメッセージを送る。


『ユリカ。どこにいるの?』


しかし、返事が帰ってくる事は無く電話を掛けた。


「ユリカ!今どこに居るの?」
「あ!るるちゃん!!ユウヤとはどーぉ?」


ユウヤ?
あ、さっきの男の人ね。


「何も無いよ!」
「え、そなの!?ユウヤがるるちゃん気に入ったから2人っきりになりたいって言ったんだよね!!」
「私は2人っきりとかきついよ!!」
「えー!でも、ユウヤに頼まれたから!!」
「うん!それはいいから、今どこにいるの?」
「うちらは、もう帰っているよ!」


信じられない__。とは、思ったがユリカにキツイ言葉を掛ける事も出来ないまま、唖然とする。


「じゃあ、私も帰るよ……」
「えーっ!?せっかく2人きりにしたのに!?」


大丈夫。ユリカには悪気なんて、これっぽっちも無いだろう。


「うん……」
「ユウヤはるるちゃんにちゃんと告白したあ?」