「いやー。モデルはいいや!あと1年で中学卒業だから。そしたら、働くわ!!」
「高校とか行かないの?」


卒業したら、働こう。


そんな風には悩んでいたけど、周りの子は受験勉強をし初めている。


「俺、とにかく働きたいんだよね!!高校なんて、行ってる時間ねーわ!!第一に勉強したくありませーん!!」


なんておどけてはいるが、『働きたい』と口にした時のヒロの表情はとても希望に溢れていて、綺麗だ。


だから、そんなヒロに近付きたくて本音を口にする。


「私も、働きたいな……」
「まじで!?」
「うん!」
「でもさ、るるちゃんって頭良いし高校行かないと勿体なくない?」


私のイメージなんでこんなもの。


大人しくて、優等生。


そんな自分のイメージを変えたいなんて思ったりして。


「勉強より、今はお金が欲しい……」


と、いうか、あの家から出たい。早く、自立して、平和に生活したいのだ。


「俺と同じじゃん!!あー、でも。るるちゃんはモデルとしてかな?」
「うーん。モデルは続けられる限り続けるよ!!でもね、なんか仕事しながら、平和に生きていたいの……」
「俺も!!お互い頑張ろうぜ!!」