「お前どっか行けよ!!」


いつもと違う乱暴な話し方のりんは、怒りに身を任せている。


でも__


それが、死ぬ程嬉しい。


「はいはい、はい。才能無い友達を庇うのも大変だね!乙!!」


そう言い残して、教室を後にしたユリカ。


「るるちゃん!アイツの言った事なんて気にしなくて良いからね!!」
「うん!気にしてないよ!」


そう言った、私の顔は醜く引き攣っているだろうに違いない。


確信を突かれて泣きそうだ。


「ちょっと、トイレ……。行ってくる……」
「私も」


そう言って席を立っためぐの二の腕を掴んだ、りん。


「めぐは私と喋るの!」
「え、でも……」
「いいから!!るるちゃん、行ってきな!」


誰かに弱い自分を見られるのは嫌だったから、助かった。