「ヒロぉ!!居るなら出てきてよ!!」


気が付けば、泣きながら駄々をこねている私。重症だと思う。


__こんな事ばっかりしていたら、ヒロ心配しちゃうよね


本当は働きたくてしょうが無かったはずなのに、いつも私の仕事を応援していてくれたヒロ。


なにより、私は自分の為にこの家を出ないといけない。


ヒロの考えている事なんて分からないけど、私は私の道を突き進むだけ__


枕の横に置いてあったスマホに手を伸ばすと、マネージャーに電話を書ける。


3回呼び出し音が鳴った所で、通話が繋がった。


「るるちゃん……。さっきの話考えてくれたかな?なんか、大人の事情に巻き込んでしまってごめん……ね……」


申し訳無さそうなマネージャーの、声。


「大丈夫です!私、受かる仕事なら全部引き受けたいです!!」
「え!出版も!?」


ヒロとの思い出は、私の中だけに留めたいて気持ちも本当。


でもさ、私はとても素敵なヒロという私の彼氏を皆に教えたい。


ヒロから貰った愛。
私を変えてくれた言葉。


その全てを共有したい。


なにより、もしヒロと同じ目にあっている人がいるのならその人の力になりたいよ。