「るるちゃん……」
「ん!?」
「なんか、大きくなったね……」


それは、ヒロのお陰だと言いたいが照れくさい。


「そう?また、でかくなった!?これ以上、身長伸びたら困るんだけど……」
「違っ!まあ、バレー部からしたらるるちゃんの体型は最高だけどね!!まあ、なんかあったら連絡頂戴よ!!連絡先交換しよ!!」


りんとの連絡先の交換。


「今日はありがとう!また、明日ね!!」
「あ!送る、送る!!」
「ありがとう!」


りんと家に向かい歩く。


「私ら友達だけど、私るるちゃんの事そんなに知らなかったかも!と、いうか、るるちゃんって日々成長している……。ぶっちゃけ最初友達になった時は頼りない子だと思っていたの……」
「あはっ!」


確かに、ちょっと前までの私には何も無かったかも知れない。


夢や希望も曖昧なものだったし。


「でもね。今は凄い綺麗な人だって思えるよ!冗談抜きで!!」


それは、紛れも無くヒロのお陰だから、今の自分を大切にしたいんだ。


「ありがとう……!!」


ねえ、ヒロは今の話を聞いてるかな?


貴方に会うまで私には何も無かったんだ。


夢。
希望。
美しさ。


それらを全て貴方が教えてくれたんだよ。