これらの情報を見てもヒロの死なんて、信じられない。


学校に行けばヒロがひょこっと顔を覗かせる気がして、向かった。


学校に着いたら、運動靴から上履きに履き替える。


「るるちゃん……」


名前を呼ばれ振り向いたら、りんが立っていたから笑顔を見せたが上手く笑う事が出来ない。


「あの……さ。私、屋上行く……ね」


屋上に行けば、ヒロがひょっこりと顔を覗かせるような気がしたんだ。


「あ！うん、私も行く……」


何故か、屋上に着いてくる、りん。その表情は、私に気を使って居るように見える。


屋上に続く扉を開いたら、笑顔のヒロが待っているかの様な気がしていたが誰もいない。


3チャンネルに書かれていた文字を思い出した。


「あのさ……。ヒロは生きている……よ……ね？」


確認しているだけのはずなのに、涙が止まらない。


そんな私を黙って抱き締めてくれる、りん。


「今は、何も考えないでゆっくりしよう……ねっ……」


りんはそれだけ言って、ずっと隣に居てくれた。無言の心地良い空間。


色の無い時間が過ぎてゆき、もうすぐHRが始まってしまう。


「ねえ、るるちゃん……」