支持に従ってペンを持って、ポーズを取ってみる。


「何パターンか撮るから!!」
「はい!!」


撮影が始まり、色んなポーズで撮影が行われていく。


出来るだけ可愛いペンが引き立つように考えた私は唇を突き出して、その上にペンを乗せた。


「るるちゃん!それいいね!!それで、行ってみよう!!」
「はーい!」


なんだか、自分のアイデアが通ったみたいでワクワクしてしまう。


将来何かを自分で生み出せるような、仕事に着くのも悪くないなんて思っちゃう私は単純なのかも知れない。


再度ペンを唇の上に乗せると、色んな表情を作ってみた。


「凄い可愛いね!」


その言葉を合図にカメラが、回り出す。


気が付いたら、3時間が経過していた。


ただ、数十秒のCMに大量の時間が費やされる。皆、それだけ良い物を作ろうとしているのが分かる。


私も頑張りたい__


結局、撮影が終わるまで5時間以上の時間を費やした。


「るるちゃん!お疲れ様!!2週間後には、CM放送されるから見てね!!」
「はい!ちょっと、恥ずかしい気もしますが、見ます!!それに、このペン可愛いから買っちゃいます!!」