私が人の事を言える立場じゃないが、ヒロは痩せ過ぎている気がする。


「うーん……」


直ぐに答えれないなんて、変じゃ無いだろうか。


「ちゃんと、ご飯食べてる?」
「昨日は菓子食ったら、腹いっぱいになっちゃってさ!!」
「そっか……」


もしかしたら、食事すら与えて貰って無いんじゃないかなんて心配になってしまう。


ヒロが私に心配掛けないように、真実を話していないかも知れない。そんな風に考えるのは、心配し過ぎだろうか__


「なぁんかさぁ!」
「ん?」
「るるちゃん。元気が無くなったように見えるけど、疲れた?」
「ううん!疲れていないよ!ちょっと、トイレ!!」


席を立ちトイレに向かう。


なんか、自分が仮定した妄想なのにヒロが辛い目に合っていると思うと悲しくなってしまう。


トイレに入って、鏡で自分の表情をチェックすると、今にも泣き出しそうな顔をしていた。


これじゃ、ダメだ__


せっかくヒロに会えたんだから、もっと楽しそうな顔を見せなきゃ。


ヒロの為に何かしたいと強く祈るが、何もしてあげれない現実に押し潰されそうになってしまう。


もし、私が大人だったら__。ヒロを安全な場所に連れて行くのに。