「ファミレス!!嬉しい!!ヒロはお子様ランチかな?」
「おーよ!まじで、お子様ランチ頼むぞ?」
「止めてー!!」


チラリとヒロの手を見ると、私が上げた指輪がはめられている。


「ヒロ……。指輪はめてくれてんだね!?」
「当たり前よ!!これ、俺の宝物だからな!!」


こんなに大切にして貰えるなんて、泣きそうになってしまう。


「これあると、すげー頑張る気になれる!!」
「嬉し……い……」
「それは、俺のセリフ!るるちゃんありがとー!!じゃ、公園に行こうか!!」


公園の敷地内に足を踏み入れると、木陰の下に有るベンチに腰掛ける。


「昨日はモデルの仕事どうだった!?」
「めちゃくちゃ楽しかった!」
「写真のるるちゃんはいつも、良い表情だもんな!」


えっ__


「毎回見てる?」
「もち!!」


なんだか、小っ恥ずかしい。でもちゃんと私を見てくれている事が嬉し過ぎて仕方がない。


いつも通りに未来の事に付いて語った。


それは、この夏と秋と冬を乗り越えたらのお話で、たわいも無い物語。


いくら位の家賃の家に住むとか、欲しい家具のお話。


それが、近い将来の事だと思うと嬉し過ぎて喋り過ぎてしまう。