「へっ?」
「言葉の通りだよ……。るるちゃんだったら、それでいい……。けど、お願いだからこれ以上臭いセリフ言わせないで……。キャラじゃない……」


これは、紛れも無くなってヒロの本音。


そう考えたら、涙が止まらない。


いつか、ヒロになら真実を言えるのだろうか。いや、好きだからこそ真実なんか墓まで持って行くべきなのだろうか。


ただ、ヒロの言葉が酷く嬉しいのは、こんな私でも受け入れられたかのように思えるから。


「ありがとう……」
「あー!お礼なんて要らない!俺、お礼言われるキャラじゃねーし!それより、近い未来について語ろうぜ!!」


てっきり、さっきの話の続きを聞かれると思っていたからホッとする。


「うん……」
「なあ、るるちゃんが今1番欲しい物ってなーに!?」


欲しい物。


「うーん。小さい家でヒロ達と暮らす?」
「それは、叶えるからさ!」
「じゃあ、その小さな家に犬が欲しい……」
「それも叶える!!」


未来の夢を無邪気に話す。


私は、それだけで凄く幸せを感じる事が出来た。