反論の出来ない私を見て、ユリカが笑う。


「確かに、付き合って無いのかも知れないけど、そういう関係だよね?」
「違う……っ……」


嫌われたくない。
嫌われたくない。


これ以上誰にも嫌われたくない__


「ユウヤとそういう関係だよね?」
「違う……」


ああ、これ以上ユリカと喋っていたら真実がバレるかも知れない。


そう考えただけで、指先が小刻みに震えてしまう。


「るるちゃん。時間ある?」


急なヒロからの質問にビクついてしまうのは、根掘り葉掘り聞かれる事を恐れているからかも知れない。


小さくコクリと頷いた。


「コイツと喋ってたら不快だから、どっか行こーぜ!!」


そう言ったかと思ったら、私の手を握り走り出す。


手が触れるだけで、ドキドキが止まらない。


でも、そんな場合じゃないよね。
きっと、ヒロは私の事変に思っているよね。


走りに走って辿り着いた先は、公園のベンチで肩を揺らしながら座り込む。


「るるちゃん!」
「う……ん……」


てっきり嫌な質問をされると思っていたのに、満面の笑みを向けてくるヒロに戸惑ってしまう。


「俺、るるちゃんがどんなんでも好きだから!!」