「じゃあ、放課後!」
「うん!」


放課後が楽しみで仕方が無い。


ヒロとバイバイして教室に向かうと、掃除に精を出す。


幸せで、幸せで、仕方が無い。


♢♢♢
待ちに待った放課後がやって来て、ソワソワしながらHRを聞いた。


開放された頃には、教室の外でヒロが待っていたから駆け寄る。


「待たせてごめんね……」
「問題なーし!!」
「じゃあ、帰ろっか……」


そう言った瞬間に肩を叩かれて、振り向いたらニヤニヤ顔のりん。


「あ、りん!」
「るるちゃん!ヒロと付き合ってるの?」


付き合っていると言うのだろうか。


「そうそう。そんな感じ!」
「うん、そんな感じ……」
「へー。確かヒロは昔るるちゃんに振られているよね?」
「まあ、猛アタックが成功した訳で!」
「るるちゃん……。ストーカーされたとかじゃない?」


りんがブラックジョークを言うから、ヒロは泣きそうな表情を浮かべている。


「いくら俺でも、多分ストーカーはしないと思う……け……ど!」
「るるちゃん!気を付けてね!て、いうのは嘘でヒロはいい奴だから安心だ!!て、事でヒロはるるちゃんを家の前まで送って行くんだよ!」


りんがヒロの事をいい奴て言ってくれた事が、嬉しい。