「ねえ。昨日はどうしていなくなったのー？もしかして、ユウヤ君と付き合ってるー？」
「え、付き合ってないよ……」
「嘘ばかり！！」


にやにやしながらそう言うユリカは、純粋に友達の恋を楽しんでいるようにしか見えない。


「ユウヤ。凄く良い奴だよ！」
「確かに……」
「だから、付き合っちゃいなよ！！」
「私は誰とも付き合わない……かな……」


普通に自分の男友達と私をくっ付けようとしているだけ。


そんな風に見える。


「あのね……。私、昨日体調悪くしてジュースしか飲んでないのになんでかなぁ……？」
「るるちゃん。風邪でも引いたんじゃない？大丈夫かな？」


そう言って、私のおでこに手のひらを当てた。


「熱はないね……。どうしたんだろうね……。心配……」
「大丈夫だよ……」


本当に、本当に、普通の友達にしか見えないよ。


「あのね。ユリカは私の事嫌ってるよね？」
「なんで、そんな事を言うの？私はるるちゃんが大好きだよー！！」


そう言って、近づいてくるユリカから距離を取る。


「るるちゃん。どうしたの？なんで、私がるるちゃんの事を嫌ってるだなんて勘違いしているの！？」