「真面目にいうけど、自信持った方が楽しいじゃん!俺は、楽しく過ごしたいだけなのよー!!」
「うん……。頑張ってみる……」
「いやいや!頑張らなくていいから!気楽にいこー!!て、真面目な話してい?」


気楽にか。
ぶっちゃけそう言われて、楽になる。


「真面目な話?大丈夫だよ……」
「こんな事いきなり言われても困るかもしれないけど、俺るるちゃん好きなんだわ!!だから、付き合わねー?」


ヒロが告白した瞬間に、風が吹いてサラサラの黒髪が揺れたのが印象的だ。


もしも、付き合ったらヒロにとって近い存在になる事が出来る。


もっと、近くにヒロを感じれる。そうなったら、どれだけ幸せだろう。


でも、私みたいな汚れた存在がヒロと付き合うなんて良くない。


「ごめん……」
「なんで?」
「それは……」
「俺の事、好きじゃない?」
「好き……」
「ちょっ!好きなんかい!?」


ヒロがケラケラと笑う。その笑顔が眩しすぎて、余計にヒロを汚せない。


「大好きだよ……」


こんな私でも、大好きな人に愛される事が出来た。


なのに、思いに答えたらいけない事実が重く伸し掛る。


好きなのに__
付き合えない__