おかしいのは分かるが、思考回路が停止する。


身体を支えられ、アパートの駐車場に移動するとユウヤが私のおでこを軽く叩く。


「おい!これで、ユリカの考えてる事が分かっただろ!!」


なんだか、初めてユウヤの顔を見た気がする。


サラサラの金髪に綺麗に筋肉の付いた体。


頭の中はピンク一色だけど、その顔はとても整っており女には不自由しなそうだ。


「うん……。私が今置かれてる状況凄く変だと思う……」
「いや、もっと察しろよ!!てか、俺。やれない女の為になんでここまでしなきゃなんねーの!?」


そう言いながら、髪をワシャワシャとするユウヤが可愛くて仕方がない。


「るるちゃん!」
「うん?」
「まじで、俺と付き合わない?したら、気持ちよくさせる自信有るし!」


下系な話だよね……


「遠慮します!」
「まじで、女に断られるの初めてだわ!!」
「行ける女の子に行って下さい!」
「……」


ユウヤは深い溜息を付いて、こちらをチラリと見た。


「もう、ユリカちゃんとの関係は切るって決めた?それとも、このまま回される?」


帰りたいて伝えよう__


そう思った瞬間、凄まじい吐き気に襲われ戻してしまった。