Fw: R-17〜もう一度、人生をやり直したいですか?〜


───……ヤバイ。泣きそうだ。


思いの外ダメージがデカ過ぎて、目頭が熱くなる。

だけど、私と西野さんとでは状況が全然違うのだ。

智政と西野さんが付き合って今どのくらいなのかは知らないけれど、“私達”だって最初は順調だった。

それが──……いつの間にかあんな形になってしまっただけで。


必死に自分の心を守る為に、自分に言い訳をしてしまう現状に虚しさが募る。


───……違う。本当は分かってる。

西野さんと別れた後も、智政は彼女を引きずっていた事を未来の私は知っている。

だから、二人を応援すると決めたのだ。

未来の私が“傷つかない為”に。


顔を見られないように何気なさを装いながら、私も手摺りを掴んでグラウンドの方を見た。


「……応援してる。絶対、別れちゃダメだよ」


一瞬、声が震えていないか不安になったけれど、隣でふと笑う気配に大丈夫だったのだとホッとする。


「じゃあ、俺も応援してやるよ。赤星とずっと一緒に居られるように」


……───心が、軋む音がする。

目の淵に溜まった涙を見られないように私はそっと下を向き、ポトリ──、と涙を落として目を閉じた。