そんなこんなで・・今・・俺は・・・


「いらっしゃいませ~。
良かったらケースから出しますよ~。」


「あ、あの!彼女に指輪をプレゼントしたくて・・!」


「まぁ素敵~!」


「あ!でも婚約指輪とかそういうのじゃなくて・・こう・・

もうすぐ1年記念日だから、なんかこう・・形にしたいなぁって思って!」


「キャ~~!」



訪れたラグジュエリー屋さん。

応対してくれた店員のお姉さんが・・
俺よりテンション上がっている。


「あ、でもお客様。
指輪のサイズ分かりますか?」


「大丈夫です!寝てる隙に右手薬指のサイズ測りました!」


「イヤァ~~!どれにしますか!?」



あまり高価すぎると重く感じさせてしまう。
でも・・俺のこの気持ちはプライスレス!!


この日の為に極貧生活しながら貯金してきたようなもんだから、

店員のお姉さんとウッキウキでリングを選ぶ。