廊下を進もうとしたところで、先に検分していた班長の鮫島さんと合流したので、

そのままリビングへ案内してもらう。


「・・・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・。」


視線の先、倒れていたのは40代と思われる大人の男女。

恐らく・・“父親”と“母親”と思われる。


2人共パジャマ姿のようだったけど、

何色のパジャマなのか分からないぐらい赤黒く染まっていた。



「首は確認できましたか・・?」


「あぁ。腹立だしいが“同一犯”と見て間違いない。」



無数に見られる全身の刺し傷・・
それよりも目に付くのはやはり・・


「1件目の被害者家族。
2件目の被害者家族。

彼らも同様に・・
首に【噛みちぎられた痕】が確認できた。」



新米の山田が吐くのも無理はないか・・・。


リビングを出た後、鮫島さんと一緒に階段を昇って2階へ・・“子供部屋”へと向かう。