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通報があった住宅街に辿り着くと、既に規制線が張られ鑑識の人達が大勢出入りしていた。
でもそれよりも先に・・規制線の外の排水溝に向かって苦しむ後輩を先に発見する。
「山田。大丈夫か?」
「・・ア・・ユウマ先輩・・
ご苦労さマ・・オエェエエ!!」
「無理するな。脱水にならないよう、ちゃんとあとでポカリいっぱい飲めよ。」
「ずびばべん・・・。」
「鮫島さんはもう中にいるか?」
「ばい・・・オエェエエ!!」
「・・そのうち慣れるさ。頑張れよ。」
山田の背中をさすった後、手袋をはめて・・皆が出入りする一軒家へと向かう。
「ご苦労様です。」
「ご苦労様です。」
玄関で鑑識班に貰った足袋をつける間、
どぎつい“血”の匂いを嗅覚が捉える。
山田が嘔吐している姿を見ただけで予想はついていたけど・・やはり・・
「ユウマ遅かったな。」
「申し訳ございません。
ちょうどシャワー浴びてて・・。」
「じゃあ終わったらもう一回シャワーだな。」