<タピオカに興味無ければ、私の大好きな激辛料理について語ってもいいですか?>


「・・・もう1つだけ・・・。」


<はい。>


「事務所でお話しした時にも、
少し思ったんですけど・・・。」


<何ですか?>


「椿さん・・毎回[私“達”]って複数形の言い方しますよね・・?」


<・・・・・・・。>


「椿さんの他にも・・
誰かいるんですか・・?」


<そちらについては後ほど。女子トークの時間にお開きがきました。>


「・・・・・??」


<どうやら、今日は“お昼休みハッスルハッスルday”のようです。>



・・・・・!?

椿さんの言葉を頭が理解したと同時に、ロビーの自動ドアが開く音が微かに聞こえた。


慌ててスマホを手に取って“暇な風俗嬢”のフリをして、視線だけ受付タッチパネルへ向ける。




“コツ コツ コツ”


ヒールが床を鳴らす音・・・
私の目の前を通り過ぎる女性・・・


タッチパネルで部屋を選ぶ・・不倫女。