<そっちはどうだ?>


「今から担任の先生に話を聞きに行ってきます。」


<了解。俺は山田と一緒にママ友に聞き込みしてくる。>


鮫島さんとの電話を終えた所で小学校へ着く。

3件目の被害者として犠牲となったお兄ちゃんの担任へ・・。


事務室で手帳を見せ、応接室へと案内してもらってからしばらくの後、

“憔悴”が一目で見て取れる若い女性が入ってきた。



「県警の玉置と申します。」


「5年3組の・・絓琉くんの担任の田中です・・。」


「この度はとんだ事で。お察しします。」


「・・スッ・・まだ・・スッ・・スッ・・
・・実感が沸かなくて・・。」


「お時間取らせるのもなんなので、
なるべく手短に終わらせます。

幾つか絓琉くんについてお聞かせください。」


「・・スッ・・スッ・・はい・・。」


「絓琉くんはどんな生徒でしたか?」


「活発な子で・・クラスの中でもムードメーカーで・・リーダー的な存在の子でした。」


「・・・・・・・・・。」