「やっぱり有季もそう思う……?」 そう言った莉華は、今にも泣き出してしまいそうで、半泣き状態だった。 「でも、似合ってるのがすごいと思うよ」 本当に似合っていた。さすが黒薔薇姫様だ。 「ツインテールとかいやだよ……」 そう言いながらしゃがみ込んだ莉華。 「だいじょーぶ、似合ってますよ。お嬢様」 奏ちゃんが執事の口調で莉華を励ましている。 「絶対ずっと一緒にいてね?じゃなきゃ、変に浮いちゃう……」 (り、莉華かわいい……!) 「うん、わかってるよ」