大丈夫だろうかと頭を悩ませる私を、悠一さんは凝視していた。


 …………視線が痛い。もしかして凝視するほど『ぶっさいくな妹だな』と思われているんだろうか。


 ――だとしたら申し訳ないが、どうしようもできない。


 散々私を見まくった悠一さんは、

「もしかしてとは思うけど、ちょっと紗和ちゃん俺に近寄ってくれる??」


 何かを思い出したように、私に『来て』と手招きをした。


「は、はい??」


 言われるがままに近寄る。
 すると、ちょっとゴメンネと私をゆっくり抱きしめた。


 ……………え、な……なに!!?


 ビックリしながら恐る恐るお姉ちゃんに視線を移すと、「ユウくんどうしたの?」と不思議そうに見ていた。


 本当にどうしたんだろう。


 悠一さんは私の耳元で『やっぱり……』と囁くと、ゆっくり私から離れた。


 ……何で抱きしめられたの?


 お姉ちゃんが横にいるのに、またドキドキが止まらない。