グズッと鼻を啜る音が聞こえた。 …………傷つけてしまっただろうか。………いや、今更だ。 紗和を襲ってしまった時点でもう、傷つけてしまっている。 だけど一番傷ついてるのは俺だ。 喉から手が出る程欲しかった人物が、カノジョの妹なんて……俺の気持ちは紗和には分からない。 俺を好きにならない限り分かるはずない。 「………こんなの誰でも一緒だよ。悠一さんじゃなくても、一緒だよ………」 「……………じゃあ抱かれれば? 俺以外のヤツに、イヤっつーほど抱かれればイイ。で、どうだったか教えてよ」