二人がコタツで温まってる間、私は温かい緑茶を淹れる。


「どうぞ」


 コトンと、ユウくんと姉の前に急須と温かいお茶を置いた。


「ありがとう。俺、浅野 悠一(あさのゆういち)。沙羅ちゃんと同じ大学1年なんだ。急にお邪魔しちゃってごめんね」


「い、いえ。私は妹の紗和です。高校1年です。よろしくお願いします」



 緊張してユウくんこと、悠一さんの顔があんまり見れない。



「もー、紗和ぎこちないよ! そうだ。今日、ユウくん泊まるからね」


「え、あ、うん……ユウく……悠一さんはどこに寝るの?」


「ん? ああ。俺は沙羅ちゃんのベッドで寝るから気にしないでね」



 …………一緒のベッドで寝るんだ。


 そ、そっか。付き合ってるんだもんね。別に変な事じゃないもんね。


 でも、どうしよう。
 お姉ちゃんの部屋は私の隣だ。壁も薄い。


 もし、夜の……そういう行為になったら多分音が聞こえてきてしまう。