悠一さんから、

 "紗和以外とはシたくない"
 と言われたばかりだ。



 外で話せないことなんて、私を連れ込む口実に決まってる。



 悠一さんは私以外抱く気はない……らしい。だけど、本当に私と悠一さんが体の相性がイイかなんて分からない。


 
 抱かれて、相性が合わないって場合も全然ある。



 混乱して頭が真っ白になり、ついて行ったらダメと分かっているのに腕を引かれるまま、一歩踏み出す。



 ……だからって。


 シてしまえばもう、取り返しがつかなくなる。悠一さんが諦めてくれるなら、1回くらい許されるだろうか。


 開放されるには、それしかないんじゃないなと思ってしまう。



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 「紗和、入って」


 気づけば悠一さんの部屋の前だったようで、腕を引かれ家の中へと入った。