姉のカレシの、闇に溺れて





 『どうやっても付き合えない』
 この事実が俺を締め付ける。


 …………死ぬまで付き合えないんなら、もういっその事、紗和を抱いてしまった方が良い。


 この先、好かれようが嫌われようが同じなら、嫌われた方が良い。



 俺に抱かれて、俺と同じくらい苦しめば良い。




 ✥✥✥



 ―――――今夜、紗和と沙羅を間違えて襲う。
 俺の計画はすんなり成功した。


 気持ちよさそうに眠っている紗和の布団を剥ぎ取り、


「沙羅ちゃん、続きしよう?」


 囁くと、紗和はゆっくり目を開けた。


「まっ……」

「服、脱がすよ」

「ちがう、私、」