前に一度来てはいるけど、今回も前回と同じことを思ってしまう。



「悠一さん、部屋寂しすぎるよ………」


「ハハッ。じゃあこの部屋、紗和色に染めてくれる? 次の休みの日、紗和の置きたいものとか一緒に見に行こう」


「それって……デート?」


「うん、デート。手繋いで買い物して、行きたいとこ行って、したい事しよう」



 許されない恋なのに、こんなに幸せでイイんだろうか。頷けない私に、悠一さんは優しく頭を撫でた。


「とりあえず、外冷えたから一緒に風呂入ろうか」


「…………え!? 一緒!?」


「ん、確か着てないシャツがあったと思うから、あとジャージもあるし。高校の時のジャージだけど。それを寝間着にしたらイイよ」



 …………な、なんか、ドキドキしてしまう。