姉のカレシの、闇に溺れて




 ”同級生の男の子”


 沙羅が言う男の子がすぐ南瀬くんだという事は分かった。南瀬くんとどうにもなっていないという事だろうか。


 紗和が俺を気にかけてくれている事は分かっていた。


 だけど、南瀬くんとまで距離を取っているという事は知らなかった。


 内心ものすごくホッとした。


 買ってきてくれたおにぎりを、ソファーに座り、食べる。


 沙羅も野菜弁当を一つ手に取り食べている。沙羅が食べ終わったら話そう。


 しばらくして、沙羅が食べ終わり俺から話題を切り出す。