月曜日、勉強を教えに来てくれた悠一さんが帰り、何も知らないお姉ちゃんはリビングのソファーに寝転がりテレビを観ていた。



 ……………いつもいつも、家庭教師の前に聞こえてくる姉の気持ち悪い声。


 聞かれてる事も、何も知らない姉に、


「お姉ちゃん………家庭教師の前にシてる事、聞こえてるよ……ずっと言うの我慢してたんだよ、もうやめてよ……」


 言ってはいけない事を言ってしまった。



「え!?ごめん、だってユウくんがシてくれるのめちゃくちゃ気持ちいいんだもん!! 声、抑えきれなくて……」



 『親には黙ってて』と、可愛く頼んでくる姉が、全く可愛く思えない。



「お姉ちゃんが気持ちよくても、悠一さんは気持ちよくないかもしれないじゃん……」


「……………え??」


「悠一さん、イケないんでしょ?? 前私に相談してきたよね? それってお姉ちゃんと体の相性が良くないって事じゃん………」