その日の夜に、友達の家へ泊まってくる事を姉と母には伝えていた為怪しまれはしないだろう。


 悠一さんの看病もあって、翌日の朝には体のダルさも取れて熱も下がっていた。



 お風呂を借り、乾燥機にかけてくれていた洋服達を手に取り学校へ行く。



「ありがとうございました」


「うん。バイトは長期で休みもらってるし、今日からまた紗和の家に勉強見に行くからね。両親の帰宅はどちらとも9時近くだったよね??」


「……はい。ありがとうございます」



 結局何とかしてあげたいという、私の想いはお節介でしかなくて。


 また今日の夜から勉強を教えてもらう事になった。


 ――ただ、変わってしまった事がある。


 お姉ちゃん達の方が私より帰宅が早いらしい、家へ帰ると隣の姉の部屋からいやらしい声が響くようになった。



 私が帰る時間にいつも、悠一さんは姉を抱いている。