「もう罪悪感でいっぱいです……」
「誰の為の罪悪感? 沙羅ちゃんに対してじゃダメだよ」
「今は悠一さんに対してだよ……じゃなきゃ、こんな条件出さないよ……」
「そっか、ありがとう。でも大丈夫だから」
『大丈夫だから』って……
何が大丈夫なの?? 具合が悪いだの、罪悪感だの言ってるけど、私の提案を受け入れないって事は、結局のところお姉ちゃんに満足してるんでしょ。
「私はお姉ちゃんの妹だもんね。そりゃあ体も似てるよね」
抱いていいと言ってるのに、変に意地になる悠一さんに何か一言だけでも言い返したい。
「あんまりふざけた事言ってると怒るよ。ほら、薬」
怒りたいのはこっちだ。
悠一さんの手から薬を受け取り、水と一緒に飲み干す。
その後は、怒りに任せてベッドに横になった。
…………私のこと、本気で好いてくれてるのかもって思ったのに。一気に信じられなくなってしまった。



