「あとね、パパ活はやめたよ。一昨日のオジ、『あげた物全部着払いで送り返して』ってLINEで言ってきたからさ。こんな風になるならもうコリゴリ」
『時間が無駄だしね』と、困ったように笑う友梨ちゃん。
良かった。あのオジさんにはちゃんと伝わった。私も友梨ちゃんも変な事に巻き込まれなくて済んだ。
心の中でひっそりと悠一さんにお礼を言う。
…………ありがとう、悠一さん。
「友梨ちゃんは良い人が見つかるよ。カレシも、体の相性は一旦無しで見てみたら、いいとこもたくさん出てくるんじゃないかな?」
「えー?? うーん。そうかなぁ……紗和はどうなの?」
「えっ!? 私??」
「うん。紗和のそういう話って全然聞かないから。南瀬とはどうなってんの? それとも悠一さん??」
「…………ち、違う!! 何もなってないし、どうもなってないよ!!」
「……へぇー??」
ニヤニヤと、私を見てくる友梨ちゃんには既に色々見透かされてそうだ。



