だから、優しくしてくれる南瀬くんを無下にしてしまうし、完全に恩を仇で返してしまっている。
学校に行くまでの間、気にかけて話しかけてくれる南瀬くんについ、そっけない返事を返してしまっていた。
そんな私の態度に、
「…………月野、大丈夫？」
南瀬くんは怒る事なく、やさしく問いかけてきた。とりあえず昨日の勉強会のコトも謝らないと。あと、一緒に登校するコトはしないと言わないと。
「南瀬くん、昨日の勉強会はごめん。でも、南瀬くんも友梨ちゃんも成績悪いワケじゃないし、私一人で悠一さんに教えてもらうから」
「……………でも」
「本当に悠一さんとは何でもないの！！だから南瀬くんは気にしないで！心配してくれてありがとう」
「………………」
「あと、学校ももう一人で行けるから！南瀬くんの朝練がない時は迎えに来てもらってたけど、もうイイから」
「…………なんでそんな。月野とならホテルに入りたいって言ったから？？だからそんな距離取ろうとしてんの？？」
