"離れなきゃ……" そう考えてるうちに、脇を持たれ、またグイッと抱えられた。 悠一さんの顔が私の顔の前にある状態になってしまい、思わずそっぽ向く。 「紗和、ほら」 ゆっくり脇を離され、悠一さんに体全体の体重を預けていると、布団を捲り『早く入りな』と急かされた。 「でも……また………」 顔を近づけられ、ゆっくり唇と唇が重なり合う。…………だから、このキスは駄目なのに。 また体全体の力が抜けて、脳みそが溶けていく。