「…………そう、ですか」


 しばらくして、悠一さんからスースーと寝息が聞こえてきた。


 どうやら眠ってしまったみたいで、ゆっくりと悠一さんのそばから離れる。


 悠一さんはお姉ちゃんで満足できなかったかもしれないけど、具合悪そうにしてたけど、でも、ちゃんと抱く事ができている。


 今はまだ私とお姉ちゃんを比べてしまっているけど、悠一さんがずっとあの調子なら、お姉ちゃんを抱いた後に私を抱く事はできない。――後は悠一さんから逃げ回ればイイ。


 友梨ちゃんと南瀬くんにお願いして、極力二人に一緒にいてもらって。


 もし学校に来られてもすぐ、対応できるようにすれば良い。


 ――そう思うのに、悠一さんは100%悪じゃないって分かってるから。



 ――私こそ、どうしたらイイか分からない……



 分からないよ……