「…………いっその事、ここでする? もう、沙羅ちゃんに知られていいや」
「何言って……」
「幻滅されてもそれで紗和が手に入るなら、もうどうでもイイ。だって俺、もうどうしたら良いか分からない。どうやったら紗和とずっと一緒にいられるのか、もう分からない……」
力強く抱きしめられ、悠一さんの肩が震えているように見えた。
「やめて、悠一さん具合悪いんでしょ……!?」
到底大丈夫じゃなさそうな息の仕方をする悠一さん。
――休ませなきゃ。
「悠一さん、とりあえず私の部屋に行きましょう……」
体を支え、隣の自分の部屋まで運び、ベッドに寝かせる。
「こんなになるまで……そんなに激しくお姉ちゃんとシたんですか?」
独り言として呟いたのに、悠一さんにしっかり聞かれていたみたいでゆっくり頷かれた。
「でもダメだった……全然気持ちよくなれなかった」



