「ハイ」
オジさんと合う前、
「セックスが超上手くてカッコイイ人が現れたら別れてもイイかもって思ってる!その人がヤメてって言うならやめるけど、まあ、今のカレシに"ヤメて"って言われてもやめないけどー」
と言っていた。
悠一さんは友梨ちゃんの中で『やめる対象』に入ってしまっている。
悠一さんに反論しない辺り、恐らく悠一さんに嫌われたくないのだろう。
……どうしてこう、外見が良いだけが取り得の男に皆騙されるんだろう。
できるだけ関わらないようにしていこうと心に決めたのに、悠一さんは私の腕を強く掴んだ。
「痛……何、悠一さん……」
悠一さんは私の耳元に顔を近づけ、低い声を出した。
「言ったろ。おしおきだって」
すぐ側に友梨ちゃんがいるのに、この状況で言わなくても………
気づかれたらどうするの!!



