……なんて、考えたくない。


 血の気が引く。
 視界がグラつく。


 自分の心臓が、脈が上がっているのが分かる。

 
 だけどまだ”そう”と決まったワケじゃない。


 心の中で必死で気持ちを落ち着かせ、


「なんで………??」


 平然を装いながら聞いてみた。


「実は紗和に隠し事してることがあって。紗和も私に隠してることの1個や2個あってくれたら嬉しいなって思っただけ」