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結局、何か言いたそうな南瀬くんを置いて、走って逃げてきてしまった……もう、一緒に学校に行くのもやめた方がイイかもしれない。
教室に入るなり、
「紗和ーーーー!」
悠一さんのことを隠し通すことでいっぱいいっぱいな私の元に、友梨ちゃんが何か言いたそうな表情で近寄ってきた。
「紗和って私に何か言わなきゃいけないこととかない……??」
「……………え??」
言わなきゃいけないことって何?
まさか友梨ちゃんにまで悠一さんのことが知られてしまってるんだろうか。それとも南瀬くんから何か聞いた……?
南瀬くんが言いふらす人だとは思ってないけど、南瀬くんは私を心配してくれている。
友梨ちゃんに相談したのかもしれない。



