「俺は月野ともし、ホテルに入るようなことがあったら何か起きたいって思ってる。だから月野が変なことに巻き込まれてないか心配なんだ。俺は月野を貶したいワケじゃない。だから問い詰めるようなことをしてしまった意味を勘違いしないでほしい」



「………うん」



「月野が大事だから力になりたいって思ってるし、月野も、何か困ってるコトがあればトモダチじゃなくて、俺に真っ先に頼って??」


 『ね、』と可愛い笑顔を見せてくれる南瀬くん。



「うん。でも……悠一さんとお姉ちゃんのことは良く分からないからこれ以上何も聞かないでほしい。問い詰められても答えられない……」



 私より数倍頭が良い南瀬くんに勝てるワケない。