姉のカレシの、闇に溺れて





 もう抗えない所まできてしまっている。



 南瀬くんと話してたら"まだ抗えるかもしれない"と、変に希望を持ちたくなる。


 ……………どうせ、思い通りにいかないことも知っている。


 これ以上話してても虚しいだけだ、と、『ほら、もう学校着くよ!』と、南瀬くんの手を握り急かすように歩く。




「………………じゃあさ、俺とホテルに入ったら何か起きる??」