姉のカレシの、闇に溺れて




 コーヒーを机の上に置き、せかせかと部屋を出る準備をしていると、悠一さんが後ろから抱きしめてきた。



「…………離してよ、学校」


「ん、でも。前に紗和を抱いて以来俺、ずっと我慢してたよ」


「…………知らないよ。そんなに抱きたきゃ、お姉ちゃんを抱けば良かったじゃん……」


「言ったろ、紗和以外抱きなくないって。だからずっと我慢してた」



 ……………もう、やめて!!!




「学校があるんだってば!」


「休めば。1日中俺とキモチイイコトしよ」


「ムリ!!! 悠一さんの欲なんて知らないし、知りたくない!! 私だって学校行きたいって欲があるし、悠一さんに決められる筋合いない!!」