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お風呂から出て、2時間くらいが経っただろうか。もう時計の針は3時を示していて、明日も学校があるし、眠い……
欠伸をしながら自室へと入り、そのままベッドに横になった。
眠さで意識が遠のく。
だけど、パタンと響くドアの音と、体に乗っかるような重さで全然動けない。
高校生になって定期的に金縛りにあっていた。
恐らく、ホルモンバランスの影響だろうと、親は言っていた。
でも今回は、金縛りの時にくるいつもの耳鳴りが鳴らない。うっすら目を開けると、耳元で『沙羅ちゃん、続きしよう?』低い声が聞こえた。
…………えっ!? だ……誰!?
ビックリして目をパッチリ開けると、視界に入ってきたのは悠一さんだった。
なんで……!?
「まっ……」
「服、脱がすよ」
「ちがう、私、」
まって、違う!!
私、紗和だよ!!



