姉のカレシの、闇に溺れて




 助けて、お姉ちゃん………


 姉の声を聞いたからか、申し訳無さで涙が込み上げる。



 言いたい。
 けれど、言えない。


 この期に及んでもやっぱりお姉ちゃんに嫌われたくない。


「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい…………」



 精一杯の謝罪をする。



 今の私にできることなんて、謝罪しかない。











 もう、死んでしまいたい。