「……………もし、ソレをOKしたとして、悠一さんとお姉ちゃんが”シた”って証拠がない。抱かないかもしれないでしょ」


「ああ、それは大丈夫。沙羅ちゃんに”紗和が心配してたからヤッたら逐一報告してね”って言っとくから」


「……………は??」


 この男、そんなことまでお姉ちゃんに言わせる気!? あまりにも悠一さんの自分勝手すぎる思考にドン引きしていると、


「だって紗和、俺のLINEブロックしてるだろ?」


 ”こうするしか方法ないじゃん”とばかりに、笑顔を向けられる。……でも、目が笑っていない。


 悠一さんに何か言いたいのに、言い返す暇がない。一方的に喋られて頭が回らない。


 それでも一言だけ言い返すことができた。


「お姉ちゃんと別れてよ……」


「じゃあ紗和が俺のカノジョになってくれんの??」



 ダメだ、この人全然話通じない……