私の前に立ってくれる早瀬くんは、背が高くて男らしくて…。
こんな人に恋してる自分が誇らしいくらい…。
どうやってこの人のこと、諦めればいいんだろう。
大きな駅に着くと、半分くらいの人がもう集合していて、彩葉ちゃんが駆け寄ってきてくれた。
「おはよういちごちゃん!」
「おはよう彩葉ちゃん!」
そして隣でも…。
「おはよ汐恩」
「おお優斗、おはよ」
一言くらい…挨拶しとかないとね?
「ゆ、優斗くん!あの…同じ班の姫野いちごです!」
少し目を見開いて、綺麗な歯を見せて大きく笑ってくれる優斗くん。
「あ!やっぱり‼︎君があの時の姫野さんか!」
「あ、あの時の…⁇」
「俺、ラブレター渡してる時、早瀬の隣にいたんだよね!」
ニカ^_^じゃなくて‼︎
「うぇ!あ、そうですその姫野です!!」
「で?そちらの子は?」
優しく早瀬くんが聞いてくれる。
きっと気を遣ってくれてるんだろうな。
「あ!久保田 彩葉です!」
「久保田さんか!よろしくね!」



